32年モノの振袖着物 黄変取り・シミ抜き

更新日:2021年8月5日

 こんばんは、クリーニングベルの鈴木です。

 今日は昨日とは違い、冷たい雨が降っています。。


 この時期になると七五三の着物のお預かりと、成人式の振袖のクリーニングが増えてきます。


 特にこの数年は、着物クリーニングをやっていることを認知していただいているお蔭で、お母さんやおばあちゃんが着たという振袖着物をお持ちになられる方がいらっしゃいます。


前回のブログでご紹介した着物は、今の振袖のような派手さはありませんが、生地が厚く、プリンターではできない絵柄にも個性があり、大勢の中にいても風格が目に映ると思います。

 何よりも、お母さん・おばあちゃんが喜んでくれますし、一緒に写真を撮ったら嬉しいですね!


 着物は、定期的に陰干しをすればいいのですが、なかなか着る機会がなかったり、忙しかったりで、気にかけてお手入れすることを忘れてしまうのも仕方がないのかもしれません。

 今回依頼された約32年間保管してあったという着物の黄変とシミは、年数が経っているが故に完全に取り除くのは難しく、料金も高額になるので、以下のようなご提案をさせていただきました。


 ・会話をしても、相手が気付かないこと

 ・写真を撮っても分からないレベルまで


 これ以上を求めようとすると、着物が古いので生地が弱くなることや、柄の色が薄くなることがあるからです。

 作業は想定したリスクに注意しながら慎重に行いました。


 毎日、少しずつ作業を進めては、ハンガーに掛けて全体の様子を見ながら確認していましたが、結局は私が納得するまで、何回も作業を繰り返しました。

 お客様に喜んでいただきたいと思う気持ちで、処理をしました。


【一番濃かった黄変】          【かなり薄くなった黄変】